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2月の講義

日時 平成31年2月17日(日)10:30~16:30

内容
1.明清の医学  10:30~11:30 篠原 宣 先生
2.処方解説「独活葛根湯・治打撲一方」 11:35~12:35 三室 洋 先生
3.康治本傷寒論解説54 13:45~14:50 中川 智代先生
4.特別講義「主要汎用漢方処方のエビデンス」 15:00~16:30 新井 一郎先生
* 4講座受講で日本薬剤師研修センター 必須研修3単位を取得できます。

会場 専門学校 東京テクニカルカレッジ テラハウス
東京都中野区東中野4-2-3

JR中央・総武線 「東中野駅」 東口下車 駅前
都営地下鉄大江戸線 「東中野駅」 A1出口下車 徒歩1分
東京メトロ東西線 「落合駅」 2b出口下車 徒歩8分
西武新宿線 「中井駅」 下車 徒歩13分

参加費 一般 4000円  学生 1000円
当日会場へ直接お越し下さい。事前申し込みは不要です。

問合わせ先
東京漢方教育研究センター 事務局
〒154-0002 東京都世田谷区下馬1-27-14 二宮理摩
TEL:090-4392-7129
tokyokanpou@yahoo.co.jp

特別講義:「主要汎用漢方処方のエビデンス」要旨
日本薬科大学薬学部 教授 新井一郎
医療において、「エビデンス」と言う言葉は、古くから用いられてきました。漢方の症例報告も、「エビデンス」のひとつです。しかし、1990年代に「EBM」という概念が生まれてからは、「エビデンス」は、そのグレードとともに語られるようになりました。現代においては、「エビデンス」という言葉は、「質の高いエビデンス」のことを指して使われる場合が多く、「質の高いエビデンス」とは、ランダム化比較臨床試験で有効性が統計学的に証明された場合に用いられることが一般的です。
以前は、漢方の世界では、1例1例を大事にして個人を見る漢方治療(人間的な治療)と、確率論で集団を見るEBM(ヒトを見ない治療)という対立図式で語られる場合が多く見受けられましたが、現在のEBMの定義は、「個々の患者の医療における意思決定において、現行で最良のエビデンスを良心的、明白かつ思慮分別をもって利用すること」であり、又、「患者の価値観と統合」することであるとされています。したがって、両者は必ずしも対立する概念ではないことがわかります。現代は、片方の手に漢方理論と症例報告、もう片方の手に質の高いエビデンスデータをもって患者さんの治療にあたる時代を迎えていると思います。
今回の講義では、EBMの基礎的なお話をした後に、主要汎用漢方処方のエビデンスをご紹介したいと思います。

新井 一郎先生のプロフィール>
資格:薬学博士、
学歴:1982年富山医科薬科大学大学院医療薬科学研究課程(前期)修了
1998年3月昭和大学にて博士(薬学)取得
職歴:1982.4~2014.3(株)津村順天堂(現 株式会社 ツムラ)、
2004.5~2015.3東邦大学薬学部生薬学教室 客員講師
漢方薬のレギュレーション, 国際情勢などに関する学部講義
2014年4月~現在 日本薬科大学 薬学部 漢方薬学分野 教授
学会関係;日本東洋医学会 EBM特別委員会 (2004.1~)
日本生薬学会 (2014.7~)、
日本東洋医学サミット会議対応委員(理事) (2015.4~和漢医薬学会)

著書:補完代替医療の診療ガイドライン. 医学のあゆみ 2015; 253 (11): 1121-5. 漢方薬のエビデンスをささえるもの.漢方と最新治療. 2017; 26(1):21 他多数