講座案内

東京漢方教育研究センター 2024年度 講座

漢方薬・生薬認定薬剤師の必須研修に認定されています(3単位)
認定薬剤師のその他の集合研修単位としても利用できます

当センターは、1993年(平成5年)に結成され、翌年春より年10回の漢方講座を開始(2020年度は新型コロナウイルス感染症により非開催)、2021年度よりZOOMを利用したハイブリッド方式(会場+オンライン)にて講座を開始しました。2024年度は30年目に入ります。

講義内容は、Ⅰ漢方の基礎を学ぶ講座、Ⅱ漢方の応用を学ぶ講座、Ⅲ招待講師による「特別講義」、Ⅳ(社)日本漢方交流会との共催「一般公開・初学者のための漢方運用講座」です。

Ⅰ.漢方の基礎講座
漢方の初歩講座は3年一区切りで学ぶための講座で、本年は初年度に当たります。

①中川智代先生による漢方の古典「康治本傷寒論の解説」は、当センター開始以来の継続講座です。今年度も8回の講義で、漢方の基本を学びます。
②生薬の解説では、流通および生産に関する最近の状況について学びます。さらに、処方中の生薬を中心に14種(「蘇木・紅花」・「黄柏・竜胆」・「大棗・小麦」・「附子・細辛」・「滑石・木通」・「川芎・枳殻」・「檳榔子・桃仁」)について学びます。
③鈴木達彦先生による漢方の歴史は、医療の背後にある社会の変化を踏まえ、漢方思想の変遷を日本の「鎌倉・室町・戦国」から「江戸(前期・後期)」について学びます。

Ⅱ.漢方の応用講座
①漢方の処方解説は、「清暑益気湯」「甘麦大棗湯」「麻黄附子細辛湯」「五淋散」「柴胡疎肝湯」「女神散」です。
② 会員の先生方による「症例報告と解説」があります。

Ⅲ.特別講義
石毛敦先生「証と薬理作用-Ⅰ」、「方剤の生薬的考察」、伊藤晴夫先生「解毒証体質の処方の考察」、千田五月先生「煎じ薬の魅力」、山田和男先生「精神疾患と漢方」、平田道彦先生「神経痛・ヘルペスと漢方」、和田健太朗先生「慢性腎臓病と漢方」、鉄村努先生「ストレスと柴胡剤」、辻内琢也先生「医療人類学」があります。

Ⅳ.日本漢方交流会 一般公開講座 第34回「初学者のための漢方運用講座」(7月14日)
林誠一先生の「夏バテに対する漢方処方の店頭応用」、高橋宏和先生の漢方基礎理論「気血水の生理」と漢方方剤学「石膏剤と類方」です。

講義内容の詳細、開催日、会場は「2024年度・第30回東京漢方教育研究センターカリキュラム」をご参照ください。